国際会計基準審議会(IASB)を運営するIFRS財団は12月16日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の議長に、エマニュエル・ファベール元ダノン取締役会議長兼CEOを任命したと発表した。着任は2022年1月1日。任期は3年。
ファベール氏は、ダノン取締役会議長兼CEOを退任後、7月から、ローマクラブのTransformational Economics Commission委員、G7インパクト・タスクフォースのステアリングコミッティ委員、10月からはAstanor Venturesのパートナーにも就任している。
【参考】【国際】IFRS財団、バリュー・レポーティング財団とCDSBを統合。国際サステナビリティ基準審議会発足(2021年11月4日)
【参考】【フランス】ダノン取締役会、ファベール取締役会議長兼CEOを解任。ガバナンス強化の株主要求(2021年3月23日)
IFRS財団は、ファベール氏の世界の資本市場におけるサステナビリティ情報の重要性と、投資判断プロセスとの関連性を長年にわたって伝え、ダノンは、短期、中期、長期にわたる企業価値の評価にサステナビリティ要素が与えるインパクトを資本市場向けに見える化してきたことを高く評価した。また、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパの4つの大陸で生活し、グローバルでのマネジメント経験があることも選任理由に挙げた。
ISSBの活動は、IASBと緊密に連携しつつ、IFRS財団モニタリング委員会からの監督を受ける。
IFRS財団理事会は、ISSBの他の委員の選定作業も進め、副議長と上級スタッフの任命も発表する予定。ISSBの最初の活動では、一般開示要求基準と気候変動開示基準に関するパブリックコメント募集を2022年第1四半期に予定している。
【参照ページ】Emmanuel Faber appointed to lead the International Sustainability Standards Board
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら