健康ビルディングWELL認証管理団体米IWBIは12月8日、WELL認証登録物件の面積が30億平方フィート(約2.8km2)を突破したと発表した。過去1年間で3倍に増加。物件は約100カ国、33,000棟にまで至った。
IWBIによると、2014年のWELL認証発足以降、フォーチュン500社の200%を含む2,000社が、組織全体でのエビデンスに基づく認証としてWELL認証を採用。具体的には、シティグループ、JPモルガン・チェース、ブルックフィールド・アセット・マネジメント、ハネウェル、ハーマンミラー、JLL、Tモバイル、Uber、ニューヨーク・ヤンキース等がある。
現在のWELL認証シリーズは、WELL認証(WELL建物基準)、WELL健康安全性評価(Health-Safety Rating)、WELLコミュニティ基準等で構成。各々は物件等の種別毎にさらに細分化されている。特に、新型コロナウイルス・パンデミックによる健康意識の高まりで、認証取得物件が大きく増えた。ESG戦略を強化するための手法としても注目を集めている。
地域別では、米国と中国が牽引。最近では、ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)では約3,000に到達。インドでは2021年にWELL Health-Safety Ratingを急速に普及し、世界で第2位の面積を占める。オセアニアでも、WELL認定専門家(WELL AP)の登録員が、過去1年間で23%増加した。WELL APは世界全体で、113カ国、2万人を超えている。
WELLは近々、建物と人間のパフォーマンス指標を用いて、室内にいる人々の健康とウェルビーイングを測定するWELLパフォーマンス評価をリリース予定。また11月16日には、ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が1994年に発足した国際環境NGOグリーン・クロス・インターナショナルの米国支部グローバル・グリーンとの提携も発表している。
【参照ページ】Momentum Behind WELL Grows Exponentially
【参照ページ】IWBI and Global Green Announce Partnership to Support Leadership in Cities
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