IT世界大手米アマゾン12月8日、非白人不動産ディベロッパーを育成するための専門トレーニング、メンターシップ、資金調達プログラムを実証実施するプログラムに2,100万米ドル(約24億円)以上を拠出と発表した。プログラム期間は2年。Amazon Housing Equity Fundから資金を出す。
同社は現在、ワシントン州ピュージェットサウンド地域、バージニア州アーリントン地域、テネシー州ナッシュビル地域で、アフォーダブル住宅(手頃な価格の住宅)を増やすアクションを進めているが、不動産ディベロッパーが白人に偏っていることを課題視。非白人の不動産ディベロッパーとしてのキャリア形成を支援し、住宅開発の入札に積極的に参加できるようにする。プログラムの初回参加者は、最大30人を予定。ディベロッパーとしての実務経験は応募に必須。
今回の資金は、総額20億米ドル(約2,200億円)規模のAmazon Housing Equity Fundが原資。同ファンドは、アフォーダブル住宅開発を2万戸建設することを目的としているが、今回の資金の一部を非白人不動産ディベロッパーの育成に回すことを決めた形。各地域の活動では現地組織と提携する。
Urban Land Instituteの2019年の報告書によると、米国の人口に占める黒人の割合は13%以上にもかかわらず、米国の不動産ディベロッパーのうち、アフリカ系は5%、白人は82%を占める。
同プログラムの内容では、不動産の基礎知識だけでなく、公共政策、アフォーダブル住宅の動向、資金調達等に関するナレッジをオンラインと対面の双方で講義する。少人数制のメンター制度もある。さらに不動産業界の専門家や実務家とのネットワーキング機会も得る。
アマゾンは今回、Enterprise Community Loan Fundと提携し、同時に非白人の不動産ディベロッパーに最大20万米ドル(約2,300万円)を助成するプログラムも創設した。
【参照ページ】Amazon Launches Accelerator Program to Grow Opportunities for Real Estate Developers of Color and Increase Affordable Housing
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