食品世界大手米カーギルは12月6日、世界保健機関(WHO)のトランス脂肪酸含有量の推奨基準に100%に準拠する世界初の企業になることを宣言。国際食品・飲料アライアンス(IFBA)にも加盟した。
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世界保健機関(WHO)は2019年4月、油脂、食品、外食企業に対し、2023年までに全食品で工業生産したトランス脂肪酸を総油脂量100g当たり2g未満に抑制するよう要請。イニシアチブ「REPLACE」を通じ、政府と企業向けベストプラクティス導入ガイダンスを提供する等、食品サプライチェーン上での健康課題の解決を進めてきた。
カーギルはこれまで、トランス脂肪酸50万tの削減を実施。同社食用油脂商品の89%で、WHOのトランス脂肪酸含有量基準に準拠してきた。今回のコミットメントでは、法的義務の無い国であっても同社商品で100%準拠を宣言。残り11%の達成に向け、大規模投資を進める。
同社のイノベーションセンターは、トランス脂肪酸等の代替品開発を進め、世界中の顧客企業300社以上に提供。食品の味や食感はそのままに、世界保健機関(WHO)の要請を実現する。
さらに同社は今後、政府や自治体、油脂業界団体等へのエンゲージメントも展開。トランス脂肪酸に対する規制が未整備な国の変革を促す。
【参照ページ】Cargill becomes first global supplier to commit entire edible oils portfolio to World Health Organization’s best practice on industrially produced trans-fatty acids (iTFAs)
【画像】Cargill
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