国連責任銀行原則(PRB)署名銀行のうち28社は12月2日、金融インクルージョンと顧客の金融健全性を促進する新たなイニシアチブを設立した。10月に発表されたPRBの進捗報告書の中で、金融インクルージョンは、気候変動緩和、気候変動適応に次ぐ3つ目に高い課題として挙げられていた。
今回発足した「金融ヘルス・インクルージョン・コミットメント」への署名銀行は、BNPパリバ、ING、ウニクレディト、クレディ・ミューチュアル、バンク・ポスタル等。アジアでも、韓国の中小企業銀行、タイの政府貯蓄銀行が署名した。日本の銀行はゼロ。
同イニシアチブの署名銀行は、金融インクルージョンと顧客の金融健全性に関し、18ヶ月以内に目標を設定することが課されている。アクション分野は、金融商品・非金融商品・サービス、社内プロセス、データ分析、パートナーシップの4つのうち1つ以上。具体的には、手頃な価格の銀行口座の整備、利用しやすい決済方法、適切な融資の提供、金融教育、過剰債務を軽減するための与信・リスクポリシーの改善等。毎年進捗状況も報告する。
今回のイニシアチブは、銀行口座を持っていない個人や企業、中小・零細企業等に焦点を当てている。これにより、貧困、ジェンダー平等、ディーセント・ワークと経済成長、不平等の是正等の国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支える。
【参照ページ】28 BANKS COLLECTIVELY ACCELERATE ACTION ON UNIVERSAL FINANCIAL INCLUSION AND HEALTH
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