サントリーホールディングスは12月3日、米バイオ化学ベンチャーのアネロテックと2012年から共同開発を進めてきた植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功し、試作品が完成したと発表した。同社は2019年、2030年までに全てのペットボトルを再生素材もしくは植物由来素材に転換することを目標として掲げている。
同社は、すでに、ペットボトル原料の30%を構成する「モノエチレングリコール」を植物由来原料で生成したペットボトルを2013年から「サントリー天然水」に導入。残りの70%を構成するテレフタル酸の前駆体「パラキシレン」についても植物由来に転換することで、2012年からアネロテックとの共同開発を進めてきた。今回ついに開発に成功した。
【参考】【日本】サントリーHD、2030年までに化石燃料由来ペットボトル全廃。rPETと植物由来PETを原料に(2019年5月31日)
【参考】【日本】サントリー等13社、廃プラのケミカルリサイクルで新会社アールプラス・ジャパン設立(2020年7月1日)
植物由来原料からのパラキシレン生産では、従来は複数の化学変化プロセスを経る必要があったが、今回、熱分解と触媒反応でワンステップで生成することに成功。また原料は、非可食のウッドチップで、食糧との競合も回避した。
【参照ページ】植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功
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