EUの欧州金融監督機構(ESAs)を構成する欧州証券市場監督局(ESMA)、欧州銀行監督局(EBA)、欧州保険・企業年金監督局(EIOPA)は10月22日、EUタクソノミー規則によって改正されたサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)で、規制テクニカル基準(RTS)の草案を含む最終報告書を欧州委員会に提出した。欧州委員会はRTS草案を精査し、公表後3ヶ月以内に承認するかどうかを決定する。
欧州委員会は、すでに別のRTS案を策定済みだが、今回ESAsがまとめたものも含めて一つのRTSとして制定することを、欧州議会とEU理事会にも通知済み。
【参考】【EU】欧州監督機構、サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)のRTS最終案公表。考慮必須が14項目に減少(2021年2月8日)
今回の草案では、投資商品の環境目的を特定し、EUタクソノミーの準拠度合いを示す開示を、商品購入契約前と購入後も定期的に実施することを掲げた。そのため、今回、準拠度を判定する手法を提示するとともに、準拠度合いの判断では第三者監査を受けることも規定した。購入契約前と購入後の開示については、従来のテンプレートを修正する。
また、国債や国際機関債の取り扱いについては、含める方法と除外する方法の2案を併記。これに関しては、すでに国際資本市場協会(ICMA)から「含めるべき」との声明が出ている。
【参考】【EU】ICMA、EUタクソノミー規則委託法令の改訂を要求。国・国際機関の債券を含めるべき(2021年11月18日)
【参照ページ】ESAS PROPOSE NEW RULES FOR TAXONOMY-RELATED PRODUCT DISCLOSURES
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