食品世界大手米ペプシコは11月16日、2030年までに、栄養価の高い食事アクセスを5,000万人に提供するという新たな食料安全保障目標を発表した。同目標の達成に向け、食品安全保障プログラム「Food for Good」やサステナビリティ・ロードマップ「ペプシコ・ポジティブ(pep+)」のアクションを拡大する。
【参考】【国際】ペプシコ、pep+戦略発表。リジェネラティブ農業、水資源、DE&I、栄養改善等で強いコミット(2021年9月17日)
同社は、2030年までに世界の飢餓を撲滅するための投資拡大イニシアチブ「ゼロ・ハンガー・プライベート・セクター協定」にも署名済み。2030年までにポジティブ農業や食品安全保障分野へ1億米ドル(約115億円)を投じる。
【参考】 【国際】世界42社、飢餓ゼロへの投資拡大にコミット。ゼロ・ハンガー・プライベート・セクター協定(2021年9月25日)
同社は、国連世界食糧計画(WFP)とともに、中東と北アフリカでのパートナーシップを締結。気候変動や紛争、自然災害、人道的危機等による長期での食料安全保障の改善のため、100万米ドル(約1億円)を拠出する。
また同社は、国際人権NGOケア・インターナショナル協働し、進めているジェンダー平等と女性の経済的強化イニシアチブ「She Feeds the World」を拡大。同イニシアチブは現在、ウガンダ、エジプト、ペルーで実施しているが、2022年には、コロンビア、ナイジェリア、トルコ、タイ、ベトナムにも展開する。
同社オートミール商品「クエーカー」は、CAREやUn Kilo de Ayuda等の地域NGOと協働。子どもの栄養不良の改善プログラムを拡大し、グアテマラとメキシコの危機的状況にある地域コミュニティに対し、食事と教育を提供する。2020年初頭には、ナイジェリアで手頃な栄養食品を販売予定。
飢餓に苦しむ人々は、世界で8億人に上り、世界人口の40%は健康的な食事を摂取できていない。さらに新型コロナウイルス・パンデミックにより、栄養不良人口は増加しているという。同社は、パンデミック期間に世界中の地域コミュニティ1,000ヵ所以上に対し、7,100万米ドル(約81億円)を拠出。その他にも、過去10年間地域コミュニティの栄養不良改善に取り組んできた。
【参照ページ】PepsiCo Announces A New Goal To Advance Food Security For 50 Million People By 2030
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