フィリピン財閥アヤラ・コーポレーションは10月21日、スコープ3含めた2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を宣言した。同社は、発電事業も抱えているが、傘下のACエナジーは2020年に、2030年までに石炭火力発電事業から完全撤退することを表明していた。
【参考】【フィリピン】アヤラ財閥のACエナジー、2030年までに石炭火力完全撤退。丸紅との合弁案件も(2020年5月9日)
同社は、今後1年をかけ、具体的なロードマップを定めることも発表。気候コンサルティング大手サウスポールからの支援を受けることも明らかにした。同社はすでに気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)にも賛同。今後、1.5℃目標に沿った科学的根拠に基づく暫定目標をコアビジネスユニット全体で設定し、マイルストーンも定めていく。
同社の各事業では、具体的な動きも始まっている。不動産子会社アヤラランドでは、2022年までにスコープ1と2でカーボンオフセットを活用したカーボンニュートラルを達成。金融子会社BPIは、石炭火力発電新設への融資禁止を決定しており、石炭火力発電へのエクスポージャーでも2026年までに2020年比50%減、2032年末までにゼロを掲げている。
【参考】【フィリピン】銀行大手BPI、2037年までに石炭火力融資残高ゼロ。再生エネ融資へ転換(2021年5月5日)
他にも、カーボンオフセットでは、森林再生、森林保護、生物多様性保全のプログラム「プロジェクト・カシブラン」を、ミンドロ島で試験的に展開する予定。
【参照ページ】Ayala commits to achieve net zero by 2050
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