スイス金融市場監督庁(FINMA)は11月3日、投資信託分野におけるグリーンウォッシュの防止と対策に関するガイダンスを発表した。ESG投資の高まりにより、安易に「グリーン」や「サステナブル」を名乗るファンド商品の規制の乗り出した。
同庁は今回、ファンド単位と運用会社単位の双方で、グリーンウォッシュの潜在リスク行為を列挙した。
まず、ファンド単位では、サステナビリティを謳いつつ、明確な投資戦略や投資方針が確立されていない投資信託や、確立していても実践していない投資信託や、少数割合の一部の運用資産でしか実践していない投資信託は、グリーンウォッシュとした。また、広く普及している投資除外(ネガティブスクリーニング)方針のみを導入している投資信託もグリーンウォッシュとした。
「インパクト」や「ゼロ・カーボン」を掲げつつも、目的に向けた具体的な測定をしていない投資信託もグリーンウォッシュとした。さらに、投資意思決定での考慮内容やプロセスを明確に示していない投資信託もグリーンウォッシュとした。
運用会社単位では、投資意思決定でのリスクマネジメントでのプロセスの確立、スペシャリストによる専門性の担保、マネジメント体制の整備、具体的なサステナビリティ関連データやデータ分析体制の4つの観点を挙げた。
加えて、投資信託販売においても、顧客のサステナビリティ選好を考慮した上で、適切な投資信託を販売すべきと明言。具体的には、スイス銀行協会が2020年6月に発行したガイドラインを参照すべきとした。
【参照ページ】FINMA publishes guidance on preventing and combating greenwashing
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