国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)、環境防衛基金(EDF)、Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)の4者は11月8日、「農業における気候インパクトのための銀行(B4ICA)」イニシアチブを発足した。農業でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)化を金融から支援する。
同イニシアチブには、農業分野にファイナンスしている銀行を中心に、ラボバンク、サンタンデール銀行、バークレイズ等の大手銀行が加盟。ウェルズ・ファーゴ財団も資金支援を表明した。
同イニシアチブは、農業特有の課題に焦点を当てる。具体的には、生産現場の排出データ不足、算出の複雑さ、地域や農業製品・慣行に起因した排出量データのデジタル化の低迷等を挙げた。そのため、銀行が農業セクターでの排出量削減を積極支援することが困難となっている。そのため、Net-zero Banking Alliance(NZBA)等の銀行イニシアチブでも農業分野は扱いづらくなっている模様。
そのため、B4ICAは、銀行が農業セクターの二酸化炭素排出量を正確に計算するための方法論とフレームワークを策定しにいく。その上で、重要なサプライチェーンや地域で、カーボンニュートラルや気候レジリエント農業の普及を支援するという。
【参照ページ】Leading banking institutions join forces in new initiative to support decarbonization of the agriculture sector
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