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【国際】COP26、森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言とグローバル・フォレスト・ファイナンス・プレッジ採択

 英政府は11月2日、第26回国連気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)の場で、「森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言」を発表。128ヶ国・地域が署名した。さらに森林保全・回復への資金動員にコミットする「グローバル・フォレスト・ファイナンス・プレッジ」には先進国12ヶ国・地域が署名した。日本政府も署名した。

 森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言は、森林が二酸化炭素排出量の吸収・除去に貢献するだけでなく、気候変動適応や他の生態系サービス維持にも重要な役割を果たしていることを確認。2030年までに森林破壊・劣化を食い止めることをゴールとした。農地拡大により森林が減少していることにも言及し、宣言をまとめた。

  • 森林およびその他の陸域の生態系を保全し、その回復を加速する
  • 国際的にも国内的にも、持続可能な開発、持続可能な商品の生産と消費を促進し、各国の相互利益のために機能し、森林破壊と土地劣化を促進しないような貿易と開発政策を促進する
  • 適切な国内法や国際ルールに従い、先住民族や地域コミュニティの権利を認めながら、コミュニティの権限強化、収益性の高い持続可能な農業の発展、森林の多面的価値の認識などを通じて、脆弱性を軽減し、回復力を高め、農村の生活を向上させる
  • 持続可能な農業を奨励し、食料安全保障を促進し、環境に利益をもたらすために、農業政策とプログラムを実施し、必要に応じて再設計する
  • 持続可能な農業、持続可能な森林管理、森林の保全と回復、先住民族や地域社会への支援を可能にするために、国際的な金融合意を再確認し、官民の多様な資金源からの金融・投資を大幅に増加させるとともに、その実効性とアクセス性を向上させる
  • 森林の損失と劣化を食い止めるための国際的な目標と資金の流れの整合性を促進するとともに、レジリエントで先進的な森林、持続可能な土地利用、生物多様性、気候変動に関する目標を推進する経済へのトランジションを加速するための強固な政策とシステムを確保する

 「グローバル・フォレスト・ファイナンス・プレッジ(GFFP)」では、米国、カナダ、英国、EU、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、ノルウェー、デンマーク、日本、韓国が参加し、2025年までに総額120億米ドル(約1.4兆円)の資金拠出を発表した。これには、森林破壊・劣化を伴わない農業振興や、農作物サプライチェーン強化も含まれる。

 さらに11ヶ国・地域は同日、面積世界第2位の熱帯雨林である中央アフリカのコンゴ盆地での森林保全・回復にコミットする「COP26コンゴ盆地共同ドナー声明」も発表。2025年までに15億米ドル(約1,700億円)以上の資金支援を共同表明した。署名したのは、米国、英国、EU、ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、ノルウェー、スウェーデン、日本、韓国。さらにベゾス地球基金も署名した。

【参照ページ】GLASGOW LEADERS’ DECLARATION ON FORESTS AND LAND USE
【参照ページ】THE GLOBAL FOREST FINANCE PLEDGE
【参照ページ】COP26 CONGO BASIN JOINT DONOR STATEMENT

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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