食品世界大手米モンデリーズ・インターナショナルは11月1日、スコープ3まで含めて2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標を発表した。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の「Business Ambition for 1.5°C Pledge」にも署名。2年以内に、同基準を満たす削減目標も設定しにいく。
今回同社は大きなインパクトを発揮できる領域で、測定可能なイノベーションを起こしていくことを大方針として掲げた。具体的には「原材料」「容器・包装」「電力・エネルギー」「食品廃棄物」「ロジスティクス」の分野で短期目標を設定した。
原材料では、チョコレートでのカカオ原料で、「Cocoa Life Program」を通じた調達率を2025年までに100%、ビスケットに使用する小麦も「ハーモニー・プログラム」での調達率を同じく2025年までに100%にする。
容器・包装では、2025年までに100%リサイクル可能なパッケージに設計。その上で、2025年までにバージンプラスチックの使用量を5%削減し、バージン硬化プラスチックの使用量も25%削減する。
電力・エネルギーでは、全事業所での使用電力を100%再生可能エネルギーに転換。ビスケット・オーブンと蒸気ボイラーの省エネも進めるとともに、熱源をグリーンな代替燃料に転換していく。
食品廃棄物では、2025年までに製造で15%、流通で50%の削減を掲げた。
ロジスティクスでは、電気自動車(EV)トラックと、燃料電池(FCV)トラックを含む新たなモビリティコンセプトへ投資。他にも、物流施設での再生可能エネルギー導入や、輸送ルートの最適化、流通ネットワークの効率化による移動距離短縮、インターモーダル・ソリューション等も進める。
【参照ページ】MONDELĒZ INTERNATIONAL COMMITS TO 2050 NET ZERO EMISSIONS TARGET
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら