国際協力銀行(JBIC)と欧州投資銀行(EIB)は10月26日、輸送、エネルギー、デジタル化の3分野を意味する「コネクティビティ」の分野で、EU域内、EU周辺、アジア、アフリカでの共同ファイナンスを促進することで合意した。EUのカーボンニュートラルに貢献するプロジェクトにJBICも積極的に融資していく。
今回の合意には、2017年7月に欧州委員会と日本政府が日欧経済連携協定(EPA)の主要要素で基本合意したことを受け、2018年7月にEPAと戦略的パートナーシップ協定の2つに署名したことが背景にある。同協定の中で、EIBは日本のカウンターパートとともに、共同ファイナンスの機会を創出するための協力関係を構築することが盛り込まれていた。結果、2018年10月にはJBIC及び日本貿易保険(NEXI)と、2019年には国際協力機構(JICA)との間で覚書を締結していた。
同覚書に沿う形で、2019年には「持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日EUパートナーシップ」に調印。2019年6月のG20大阪サミットで採択された「質の高いインフラ投資のためのG20原則」に沿って、インフラファイナンスを進めることを約束している。
今回の合意では、EIBとJBICは、EUのカーボンニュートラルに貢献する海底相互接続、洋上風力発電計画、蓄電池施設、水素技術開発等への共同ファイナンス機会を特定していくことや、アジア、アフリカ、EU近隣諸国で、輸送、エネルギー、デジタル化のプロジェクトの共同ファイナンスについて協力することが盛り込まれた。
【参照ページ】Japan: EIB and Japan Bank for International Cooperation (JBIC) to work on joint investments
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