気候変動に関する金融リスクを検討するための中央銀行・金融当局ネットワーク「気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(Network for Greening the Financial System;NGFS)」は10月19日、金融当局のシナリオ分析の進捗状況をまとめた初のレポートを発行した。NGFS加盟当局のうち31機関のアクションを紹介した。
【参考】【国際】NGFS、中央銀行・金融当局向けの気候変動シナリオ分析ガイド第2版発行。情報情報を反映(2021年6月10日)
アクションが紹介されたのは、金融庁、イングランド銀行、欧州中央銀行(ECB)、欧州銀行監督機構(EBA)、ドイツ銀行、フランス銀行、イタリア銀行、オランダ銀行、カナダ銀行、スペイン銀行、スイス国立銀行、オーストリア国立銀行、フィンランド銀行、アイスランド中央銀行、マルタ金融サービス局、中国人民銀行、香港金融管理局、シンガポール通貨管理局(MAS)、韓国銀行、香港通貨、オーストラリア健全性規制庁(APRA)、ニュージーランド準備銀行、南アフリカ準備銀行、メキシコ銀行、チリ中央銀行、コロンビア金融監督庁。
そのうち、すでにシナリオ分析を実施済みなのは、ECB、EBA、イタリア銀行、オーストラリア健全性規制庁の4つ。
今回の進捗レポートは、金融当局でのシナリオ分析上の課題や論点を明確にし、共有することで、シナリオ分析の手法を発展、整備していくことにある。NGFSは、今後も知見共有のプラットフォームとして機能を続け、2022年にはFSBと協働で、将来起こりうる気候変動シナリオが金融システム全体に与える主なインパクトについて報告書を発表する予定。
【参照ページ】NGFS publishes the report “Scenarios in Action: a progress report on global supervisory and central bank climate scenario exercises”
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