ビジネスの国連持続可能な開発目標(SDGs)推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は10月11日、世界水産関連大手30社のサステナビリティ・ランキング「シーフード・スチュワードシップ・インデックス」の2021年結果を発表した。今回が2回目の発表。
WBAは、水産企業を対象に「スチュワードシップ実践のガバナンスとマネジメント」「生態系」「トレーサビリティ」「社会的責任」の4領域で評価を行った。
ランキング首位は、前回に続き、ツナ世界最大手のタイ・ユニオン・グループ。同社は、ジョンウェストとチキンオブザシーブランドを傘下に持ち、トレーサビリティーと社会的責任に関するテーマが高く評価された。2位は、こちらも前回同様、サーモン養殖会社ノルウェーMowi。同社は、生態系への影響についてリードしており、同社のサーモン製品の100%がサステナブル認証を取得。責任ある飼料生産や動物福祉等の主要な養殖問題について包括的な報告を行っている。3位はスペインのNueva Pescanova。
その他上位10社は欧州を中心とした先進国企業が占める中、タイのCP(チャロンポカパン)グループが9位に入った。また11位から20位は欧州、北米、アジア等が幅広い地域に拠点を置く企業がランクイン。日本は6社が分析対象となり、日本水産(17位)、三菱商事(18位)、マルハニチロ(19位)、極洋(22位)、丸紅(23位)、横浜冷凍(26位)で、いずれも中程度だった。日本企業に関しては、トレーサビリティへを強化し始めたところと伝えた。
【参照ページ】Seafood industry taking action on environmental issues but falling short on human rights
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