国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)は10月4日、自然環境を直接的な生活基盤としている人数を分析した論文を、蘭科学誌「Global Environmental Change」に掲載した。現在、12億人が自然環境を生活の基盤としており、自然環境の悪化や気候変動によって、多くの人命が失われる可能性があることがわかった。
今回の論文「Nature-dependent people: Mapping human direct use of nature for basic needs across the tropics」では、熱帯地域の85カ国を調査。同地域の人口の30%以上を占める12億人が、住居用資材、清潔な水、調理用燃料、主な収入源の4つの基本的ニーズのうち、3つ以上を満たすために直接的に自然を必要としていると特定された。
(出所)CI
基本ニーズの内訳では、調理用燃料で31%、収入源で29%、住居用資材で29%、水で16%だった。地域別では、熱帯アジア太平洋地域で6億3,600万人、アフリカで4億7,800万人、米州で4,800万人。
今回CIは、調査対象となった85ヶ国の状況を可視化したインタラクティブマップ「Resilience Atlas」もリリースした。
【参照ページ】New map pinpoints where people depend on nature the most
【参照ページ】Resilience Atlas
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