世界経済フォーラム(WEF)の「Power of Media」イニシアチブは9月27日、ゲーム、テレビ・映画、ニュース・出版、広告、スポーツ・スポーツメディアの5つの業界におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の在り方をまとめた初の報告書を発行した。ダイバーシティには、人種、ジェンダー、性的指向、障害者、年齢の観点が含まれる。作成にはアクセンチュアが協力した。
同報告書では、5つの業界の進捗状況えは、広告、テレビ・映画は進展がみられる一方、ゲーム、ニュース、出版は遅れが出ていると指摘。例えば、映画芸術科学アカデミーは2020年、新たに819名の投票メンバーを加え、そのうち45%を女性、35%が人種マイノリティとした。
DE&Iの成果では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究を紹介。実社会のダイバーシティ構成比を体現をしていない映画は、興行成績が悪く、インクルージョン表現で平均を下回る大規模予算の映画は、週末のオープニング興行が通常より約20%下がるという。また、市民のダイバーシティに対する態度は、幼少期に形成される傾向にあり、幼少期に触れるゲーム、テレビ・映画、ニュース・出版、広告、スポーツ・スポーツメディアが、とりわけDE&Iを進める必要があるとした。
今回、WEFは「Power of Media DEIタスクフォース」を設置。5つの業界を評価するための評価手法を開発する。また、5つの業界に対し情報開示を促し、業界内で知見を共有し合うプラットフォームも創設する。
【参照ページ】In-depth Study of Diversity and Representation Shows Scale of Opportunity in Media and Entertainment Industries
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