カナダ・ケベック州公的年金基金資産運用のケベック州投資信託銀行(CDPQ)は9月28日、石油生産ダイベストメント(投資引揚げ)を2022年末までに完了すると発表した。2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)に向けた気候変動戦略を一段と引き上げた。化石燃料資源大国のカナダでも、公的年金基金から石油ダイベストメントが始まってきた。
CDPQは、2017年に、野心的な気候変動戦略を発表。2025年までに540億カナダドル(約4.7兆円)以上のグリーン資産残高を持ち、2030年までにポートフォリオ全体の原単位二酸化炭素排出量を60%削減することを目標として設定。2017年以降、CDPQは目標を上回る成果を上げたという。
その上で、今回の新たな戦略として、2022年末までに石油生産からのダイベストメント完了を決定した。すでに石油生産関連のポートフォリオは全体の1%程度だが、完全にゼロにする。また、トランジション枠として100億カナダドル(約8,800億円)を設ける。
CDPQは現在、3,950億カナダドル(約35兆円)を運用している。
【参照ページ】CDPQ announces its new climate strategy
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