国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)は9月24日、海運セクターでの気候変動緩和及び気候変動適応のためのグリーンボンド基準(CBS)認証を受けたファイナンス案件の第1号が誕生したと発表した。ニュージーランド交通機関KiwiRailが、3億5000万ニュージーランドドル(約270億円)のグリーンローンを調達した。
海運セクターのグリーンボンド基準(CBS)は、2020年11月に発行。非常に厳しい基準が設定されており、海運業界にはグリーンボンドやグリーンローンでの発行に対し、非常に厳しいバーが設定されることとなった。
【参考】【国際】CBI、海運セクターのグリーンボンド基準案公表。LNG運搬船除外。パブコメ募集(2020年5月3日)
KiwiRailの今回のグリーンローンの資金使途は、ニュージーランドの北島と南島を結ぶバッテリー駆動のインターアイランド・フェリー2隻の購入資金。いわゆるハイブリッド大型船。ディーゼル燃料、バッテリー、沿岸からの電力の組み合わせで運航でき、二酸化炭素排出量を40%削減することができる。同フェリーは、入港時間を含む各航路の30%は、バッテリーと沿岸からの電力で運航するという。
同フェリーは、老朽化した既存の船の更新で、造船は、韓国の現代尾浦造船が担う。最初のフェリーは2025年に、2番目のフェリーは2026年に到着する予定。
【参照ページ】First Shipping Certification under the Climate Bonds Standard
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