穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)と韓国化学大手LG化学は9月14日、バイオプラスチック等のバイオ素材の生産拡大のため、米国での乳酸生産を検討するための覚書を締結した。
2022年初旬に、高純度のとうもろこしを原料とした乳酸の量産工場を米国内に建設、所有、運営するための合弁会社を設立する。
さらに、同合弁会社で生産した乳酸を活用して、植物由来の生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)を量産するための2つ目の合弁会社も設立する。
Grand View Researchによると、乳酸の市場は、2020年に世界で27億米ドルにもなり、今後の年成長率を8%。また、MarketsandMarketsよると、世界のバイオプラスチックおよびバイオポリマーの市場は、2021年の107億米ドルから2026年には297億米ドルに成長し、年平均成長率は22.7%になるという。乳酸は、PLAだけでなく、様々な食品や医薬品の原料としても販売される。
両社の関係は、2019年から紙おむつ等の高吸水性ポリマーの原料となる植物由来アクリル酸に関し、量産技術を共同開発するための契約を締結したことが発端。両社は今後、バイオケミカルやバイオ素材の技術を共同開発するために積極的に協力していくことでも合意した。
【参照ページ】ADM, LG Chem Expand Relationship with MoU For US Production of Lactic Acid and Polylactic Acid for Bioplastics, Other Plant-Based Solutions
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