オランダ電機・金属業界の職域年金基金PMEは9月3日、投資運用での石油・ガスを含む化石燃料ダイベストメント(投資引揚げ)を発表した。すでに関連資産を全て売却済み。
同年金基金は、オランダの金属及び電機業界の従業員が加盟している職域年金基金で、年金加入者数は16.6万人。運用資産総額は、609億ユーロ(約6.6兆円)。
PMEは、以前から化石燃料関連のエクスポージャーを少なくしており、今回のダイベストメントでの売却額は12億ユーロ(約1,600億円)程度と報じられている。
今回の発表に際し、PMEは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書に言及。まずます多くに国や企業が野心的な気候目標を設定する意義を伝えた。また、オランダのハーグ地方裁判所が5月に下した判決にも触れた。
【参考】【オランダ】ハーグ地裁、シェルにCO2の2030年45%減を命令。NGO提訴。生存権侵害(2021年5月28日)
PMEは今後、化石燃料を多く消費している業界の投資先に焦点を当て、エンゲージメントを強化していく。
【参照ページ】PME zet verder in op de energietransitie
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