機関投資家大手94機関が参加する低炭素経済推進イニシアチブ「Transition Pathway Initiative(TPI)」は9月8日、投資先企業の気候変動対応度を分析するためのベンチマークとして、新たに1.5℃シナリオを発表した。
今回設定した1.5度シナリオは、TPIベンチマークの中でも最も厳格なシナリオ。国際エネルギー機関(IEA)が5月に発表した2050年カーボンニュートラルを実現するためのシナリオ「NZE2050」に基づくもの。また、IEAのSTEPSシナリオをベースとした「国家誓約シナリオ」と、IEAのSDSシナリオをベースとした「2℃未満シナリオ」も更新された。
【参考】【国際】IEA、2050年カーボンニュートラルのロードマップ提示。ハイブリッド車2035年廃止、石炭火力2040年廃止(2021年5月19日)
TPIは、10月にエネルギーセクターに対する年次評価の発表を予定している。その中で、今回作成したシナリオを最初に活用する。
【参照ページ】TPI introduces 1.5°C benchmark for Carbon Performance
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