米カーボンリサイクルLanzaTechと米化学トゥエルブは9月1日、世界初の二酸化炭素由来のポリプロピレン(PP)の製造に成功したと発表した。ポリプロピレンは、注射器や点滴バッグ等の医療機器、自動車、家具、繊維等、幅広く大規模に利用できる。
トゥエルブの技術では、これまで化石燃料由来だった素材を、二酸化炭素由来で生産することが可能。石油化学製品を同社製品「CO2Made」に代替することで、二酸化炭素排出量を削減できる。一方、LanzaTechの二酸化炭素リサイクル技術「Pollution To Products」では、自然を軸としたソリューション(NbS)で二酸化炭素をエタノール等に変換。二酸化炭素から様々な製品開発を可能にする。
両社は、英金融大手バークレイズと米ベンチャーキャピタルUnreasonableが共同設立した110万米ドル(約1.2億円)規模のファンド「Impact Squared」から、20万米ドル(約2,100万円)の寄付金も獲得している。
トゥエルブは、CO2電極触媒の世界的権威であるスタンフォード大学のトーマス・ハラミロ研究室出身のエトシャ・ケイブ博士とケンドラ・クール博士が、同じくスタンフォード大学の卒業生であり、クリーンテック企業家であるニコラス・フランダースと共同で2015年に創業。最近社名をOpus12からトゥエルブに変更した。
【参照ページ】Twelve and LanzaTech partner to produce the world’s first polypropylene from CO2
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