日本板硝子は9月3日、傘下の英ピルキントンの事業所で、水素エネルギーを使ったガラス製造の実証実験で、世界で初めて建築用ガラス製造に成功したと発表した。同社は2020年2月に、水素でのガラス生産プロジェクト「Hynet産業燃料転換プロジェクト」を発表していた。
同社の実証では、ガラス溶解窯の主燃料である天然ガスと重油を水素で代替するもの。仮に天然ガスをすべて水素に転換できれば、二酸化炭素排出量を 80%削減することができるという。今回の実験では、天然ガスを水素にシームレスに切り替えることに成功し、品質でも優れた溶融性能を達成できることがわかった。
同プロジェクトは、英政府がイングランド北西部一帯のエネルギー転換を進める共同事業体「HyNet」の案件として、英政府から520万ポンド(約7.5億円)の補助金を受けている。HyNetでは、雇用33,000人分、投資40億ポンド、二酸化炭素排出量削減1億tを目標として掲げている。
現行のガラス製造法であるフロートガラス製法は、今回の実証が行われたセントヘレンズで1952年に開発されたもの。またセントヘレンズからガラス製法の革命が起きようとしている。
【参照ページ】世界初、水素エネルギーによる建築用ガラスの製造実験に成功
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