欧州・アジア飲料大手コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ(CCEP)は9月1日、欧州2工場でカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成。英標準化機構策定のカーボンニュートラル認証「PAS 2060」も取得したと発表した。同社工場でのカーボンニュートラル達成は初。同社は、2023年までに最低6工場で、「PAS 2060」取得を目標としており、今回のアクションもその一環。
今回カーボンニュートラルを達成したのは、スウェーデン・ジョードブロ工場とスペイン・ラス・ビラス・デル・トゥルボン工場の2つ。両工場はすでに、100%再生可能エネルギーを活用する他、二酸化炭素排出量削減のための変革を実施。今後3年間、さらなる排出量削減を進める。
スウェーデン・ジョードブロ工場は、飲料を年間3.5億l生産。過去5年では、バイオエタノール製造の副産物としての二酸化炭素の炭酸飲料への活用、倉庫へのLED電球の導入、全フォークリフトの電化等を実施。製品1lあたり二酸化炭素排出量を68%削減した。
スペイン・ラス・ビラス・デル・トゥルボン工場では、ミネラルウォーターを年間1,000万l生産。過去5年では、取水効率改善に向けたポンプへの周波数変換器を導入した他、バイオマスボイラーの導入、LED電球への転換を行った。製品1lあたり二酸化炭素排出量を36%削減した。
両工場では、取り組みだけで削減できなかった二酸化炭素排出量について、ゴールドスタンダード規格のカーボン・クレジットを購入。コロンビア・オリノコ川の森林保全プロジェクトを通じたカーボンオフセットを行う。
【参照ページ】Coca-Cola Europacific Partners announces its two first carbon neutral manufacturing sites
【画像】Coca-Cola Europacific Partners
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