中国共産党中央インターネット安全情報化委員会弁公室と中国国家インターネット情報弁公室は8月27日、アーティストやアイドルへのファンの行動を抑制するための規制を発表した。インターネットでのアイドルやアーティストのプロモーション活動が著しく規制される。ファンの生態系が「カオス状態にある」と判断した。
今回の措置では、まず、個人やグループ単位のアーティストのランキング発表を全面禁止。偽装したランキングも全面禁止する。音楽、映画、テレビ番組のランキングのみが可能だが、作品のランキングにアーティストの名前やロゴを表示することも禁止した。
また、音楽、映画、テレビ番組でのランキングの評価手法でも、SNSでの登録数や「いいね!」やコメント数での判定を控えるよう明示した。そのため、ファンをSNSに誘導してヒットさせるような販促手法は禁止。ファンクラブ会員スタイルでの販促活動を控え、文化への関心を高めるとともに、スターを追い求める熱狂を抑えるようにする。
さらに、ファングループが運営するアカウントに関しても、所属事務所が承認または認定し、日々の維持・管理に所属事務所が責任を持つことを義務化した。ファンによるいざこざが発生した場合には、所得事務所に適切に介入する責任を負わせ、対応できない場合は重い処罰が科される。ファン投票、ゴシップ、データ盗窃等を行うウェブサイトは閉鎖しなければならない。
芸能人の所属事務所が運営するウェブサイトでも、アカウントの登録・認証、コンテンツの公開、商業宣伝、危機管理、ファン管理等の行動に関する明確な規制を導入。所属事務所にファンを指導する責任を課す。いざこざが発生した場合は、ファングループのアカウント禁止・閉鎖、さらにはウェブ上での当該芸能人の情報露出の縮小・中止の義務も負わせる。
ファンの商品購入数や購入金額の表示やランキング発表による販促手法も禁止。商品数や商品金額で、特典を付与する等の販促等も禁止。特に18歳未満の未成年者に関しては、ウェブサイトやSNSの運営責任者となることや、ランキングへの投票、過剰消費、寄付行為への参加も禁止される。
【参照ページ】关于进一步加强“饭圈”乱象治理的通知
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