家具世界大手スウェーデンのイケアは8月23日、家庭での一人当たりの1日の水使用量を50l以下に抑える国際イニシアチブ「50L家庭連合(50L Home Coalition)」に加盟したと発表した。同イニシアチブは2020年10月に発足。グローバル企業が数多く加盟している。
50L Home Coaltionは、2020年10月に発足し、世界経済フォーラム(WEF)、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)、世界銀行の「2030 水資源グループ」が事務局を務めている。現在の加盟企業は、P&G、エンジー、コフラー、スエズ、エレクトロラックス。
現在、世界の20のメガシティのうち70%は、すでに水不足や旱魃状態に陥っており、経済活動を阻害し、健康状態や不平等を悪化させている。先進国の平均的な家庭は、一人当たり1日500lもの水を使用。欧州平均でも150lとなっている。家庭内の総エネルギー使用量の16%が水に関連していると言われており、水消費量削減は二酸化炭素排出量の削減にもつながる。
50L Home Coaltionは、「イノベーション」「教育」「実践」「政策・法規制」の4テーマを活動領域と定めている。家庭や都市の水システムにおける水不足、水の効率化、水のリサイクル、水の再利用に対応するソリューションを特定し、共同設計を思案。ソリューションを試験的に導入するために、大規模実証実験「シティラボ」を実施していく。
【参照ページ】IKEA joins 50L Home Coalition to accelerate action on water saving solutions
【参照ページ】Global Coalition unites to tackle the urban water crisis and address climate change through public-private collaboration
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