米製薬大手バクスターのバクスター・インターナショナル財団は8月18日、コロンビアのラ・グアヒーラ州での安全な飲料水アクセス改善で国連児童基金(UNICEF)とパートナーシップを締結した。同財団が3年間の活動のために150万米ドル(約1.6億円)を拠出。バクスターはコロンビアにも事業展開している。
同プロジェクトでは、子供6,000人と、家族2,700世帯を対象に、地域社会が基本的な水・衛生・トイレ(WASH)サービスの恩恵を受けられるようにすることを目的とする。活動に参加する人は約1万人。地域コミュニティと協力し、水道設備の復旧や衛生教育に焦点を当てた多面的な活動を展開する。
安全な水は、健康、栄養、福利厚生、衛生、病気の予防に不可欠。実際、安全でない水や劣悪な衛生環境に起因する病気は、世界の5歳以下の子供の死因の上位を占めている。WHO/UNICEF Joint Monitoring Program for Water Supply and Sanitationによると、コロンビアでは、農村部の60%が安全に管理された水を利用できていない。また、コロンビア政府の最新の報告書によると、ラ・グアヒーラ州の農村部の人口の20%のみが健康的な水源を利用できているという。
同プロジェクトでは、水道設備の修復、太陽光発電パネルの設置、水質のモニタリング、浄水器や衛生キットの配布等を実践。また、石鹸を使った手洗いや、家庭での安全な水の保管などの衛生習慣を改善するための啓発活動も行う。野外排泄をなくすために、コミュニティの基本的な衛生環境の改善も支援する。国や地方自治体の活動とも連携する。
【参照ページ】Baxter International Foundation and Unicef USA Announce Partnership to Improve Water Safety in Colombia
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