化学世界大手英リンデと独半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは8月18日、グリーン水素供給に関する長期契約を締結したと発表した。インフィニオン・テクノロジーズの半導体製造工程で、リンデ供給のグリーン水素を活用する。
リンデは、インフィニオン・テクノロジーズのオーストリア・フィラハ工場での2MWの電解槽プラントの建設、運営を担う。同プラントでは、リンデがマイノリティ出資している英ITMパワーのプロトン交換膜(PEM)技術を活用。高純度のグリーン水素を生成し、インフィニオン・テクノロジーズの二酸化炭素排出量削減を進める。
【参考】【国際】リンデ、水素インフラ事業を大幅強化。世界中で提携を加速。ダイムラーとはFCトラック共同開発(2020年12月26日)
さらに同プラントには、空気分離装置も設置。安定的な窒素供給とバルクストレージシステムにより、インフィニオン・テクノロジーズ需要拡大に応じた産業ガス供給も可能にした。同プラントは、2022年に稼働予定。
リンデは、水素分野へ積極的な姿勢。すでに水素ステーション約200ヵ所、水電解プラント80ヵ所を設置している他、世界初の高純度水素の地下貯蔵も実施。さらに総長1,000kmのパイプラインを有する等、世界最大の水素製造容量および輸送システムを構築している。
【参照ページ】Linde to Supply Green Hydrogen to the Semiconductor Industry
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