丸紅は8月17日、畜産・酪農IoTベンチャーのファームノートホールディングスとの間で、酪農・畜産DXの推進に向けた協業を開始したと発表した。持続可能な酪農・畜産業の実現及び、離農者低減や後継者不足課題のソリューションを開発する。
現在、日本の酪農・畜産業界は、高齢化、労働負荷の重さ、新規参入障壁の高さにより、離農者の増加と後継者不足が社会課題となっている。IoTソリューションの利活用による酪農・畜産の生産性向上と効率化への期待は高まっているが、普及には心理的ハードル等の課題も多く、導入は広がっていない。そこで、丸紅が持つネットワークを活かし、普及に向けたアクションを進めていく。
また丸紅は8月5日、段ボールを対象としたサプライチェーンでの二酸化炭素排出量削減の実証実験で大手飲料メーカーとの実証実験も開始した。同プロジェクトでは、段ボールサプライヤー各社の排出量を算出し、環境負荷・製品コスト・配送距離等の複数条件を基に最適なサプライヤー選定・調達量のシミュレーションを行うもの。2021年12月末までに実証実験を完了させる。
さらに同社は6月25日、ネクストエナジー・アンド・リソース、イー・アンド・イー ソリューションズ、三菱総合研究所と共に、使用済み太陽光発電パネルの効率的な回収、適切なリユース・リサイクルを目的とした情報プラットフォームの構築もスタート。取扱履歴、検査情報、使用済太陽光発電パネルのリユース可否判断等の情報を備える機能を備え、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティや情報の非改竄性も検証する。リサイクルのサイクルが確立すれば、パネル生産時の二酸化炭素排出量も削減できる。
【参照ページ】酪農・畜産DXの推進に向けた協業開始について
【参照ページ】段ボール調達における温室効果ガス排出量の可視化について
【参照ページ】使用済太陽光パネルのリユース・リサイクルに関する実証事業について
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