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【ドイツ】シーメンス、自然環境物質のみ使用の消火剤開発。環境フットプリントを大幅低減

 重工業世界大手独シーメンスは7月22日、消火剤「Sinorix」シリーズで、自然環境に存在している物質のみを原料とした消火剤「Sinorix NXN」を新たに販売すると発表した。

 Sinorix NXNは、消化に用いる物質として、アルゴン、窒素、二酸化炭素等の自然環境に存在している物質のみを使用。有害性がなく、電気伝導性も低く、環境への悪影響を抑えられる。不活性物質のため、着火による副生物が発生せず、火災の鎮火後、燃焼施設の迅速な再稼働が可能になる。火災物では、個体、可燃性液体、可燃性ガスでは、アルゴン、窒素、二酸化炭素が消化性能を発揮。金属火災ではアルゴンが、電気火災では窒素が消火剤として有効。

 同製品は、オゾン層破壊物質も不使用。欧州統一規格のEN規格のガイドラインに準拠している他、消化システム認証機関の独保険協会(VdS)や仏CNPPのサステナビリティ基準も満たしている。

 消火装置の製品設計では、全ての消火剤で共通に使えるコンポーネントを採用し、空気圧アクチュエータとシリンダーバルブも1種類ずつで対応できる。そのため、ライフサイクル全体でのコスト削減と効率性が実現できる。さらに、同社が独自開発したAdvanced Double Actuation Valveは、シリンダー交換や設置に要する時間も大幅に短縮できる。

 さらに同社は、デジタルツールを活用し、仕様書やBIMデータ、製品選定、設定、発注、オンライン算定等、ビルのライフサイクル全体を支援。安全性を高めつつ、過剰性能の回避やコスト削減までを実現する。

【参照ページ】Siemens’ new natural extinguishing agents protect business continuity in critical areas

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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