電気電子世界大手韓国のLG電子は8月11日、1.5℃目標での科学的根拠に基づく削減目標を設定すると宣言した。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からの承認を取りに行く。
同社は2019年、「ゼロ・カーボン2030」を発表していたが、2030年までにスコープ1とスコープ2での二酸化炭素排出量を2017年比で50%減を実現し、残りを全てカーボンクレジットの購入でオフセットするという目標とするにとどまっていた。
【参考】【韓国】LG電子、2030年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ。省エネ、再エネ、CER活用(2019年5月23日)
今回の発表では、スコープ3まで含めて科学的根拠に基づく削減目標を設定し、SBTiからの承認を得るとともに、「Business Ambition for 1.5°C」にも加盟することを目標に掲げた。実現すると、自動的に、国連気候変動枠組条約事務局が運営する「Race to Zero」にも参画できる。Business Ambition for 1.5°Cに加盟している韓国企業は現状ゼロ。
LG電子の排出量は、スコープ3での排出量が全体の80%以上を占めるため、大規模な戦略転換となる。韓国企業大手に対しては、国際環境NGOグリーンピースが7月に気候変動対応ランキングを発表。LGグループは酷評されていた。
【参照ページ】LG Commits to Most Aggressive Target for Reducing GHG Emissions
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