国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)ジャパンと、サーキュラーエコノミー推進TerraCycleの日本法人テラサイクルジャパンは8月3日、海洋生態系に深刻な被害をもたらす漁具の海洋への流出を防ぐため、漁具を適切に管理し、使い終わった漁網の回収・リサイクルを促進していくための基本合意を6月に締結したと公表した。今後、各地の漁業協同組合や自治体と連携し、使用済み漁網の回収や、廃棄漁網の資源再生を実施していく。
漁網は、海洋プラスチックの主要原因となっている製品。日本でも年間推定5,000万tの廃棄漁網が発生しており、適切に回収・リサイクルすることが重要となっている。環境省が策定した「資源循環戦略」の重点戦略にも「漁具等の陸域回収徹底」が盛り込まれており、水産庁でも、漁具の適切な管理やリサイクル技術の普及が必要と認識している。
WWFジャパンとテラサイクルジャパンは今後、漁業協同組合や自治体と連携し、使用済み漁網を回収。一度、再生ペレットに戻した後に、再度製品化する道を検討する。リサイクルされた製品の一部はWWFジャパンに寄付される。また両者は、漁業関係者に、漁網な適正な管理体制を促していく。
両者は、同アクションに賛同するスポンサー企業の募集も呼びかける。
【参照ページ】漁具の海洋流出を防ぐ枠組み目指し、基本合意を締結
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