オランダ化学大手DSMは8月3日、2030年までに二酸化炭素排出量を2016年比で50%削減すると発表した。同社は、2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)が目標。これまで中間目標では2030年までにスコープ1、スコープ2排出量30%削減を掲げていたが、それを引き上げた形。
今回発表の目標は、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からも承認を得た。SBTiは7月15日、目標設定の基準フレームワークを「1.5℃シナリオ」のみに限定する方針改訂を発表済み。DSMの新たな目標も、1.5℃シナリオをベースに設定した。
【参考】【国際】SBTi、目標承認シナリオを「1.5℃目標」に限定。それ以外の承認企業は再承認必要(2021年7月23日)
同社は2021年上半期、二酸化炭素排出量を19%改善を達成。当初目標の30%削減はすでに、達成可能な見込みだと語った。また同社は、事業推進や投資判断上のインターナル・カーボンプライシング(内部炭素価格)を二酸化炭素排出量1t当たり50ユーロから100ユーロ(約6,500円から1.2万円)に引き上げる。
さらに同社は7月、電力購入契約(PPA)を追加で締結。同社北米拠点では、2021年末までに100%再生可能エネルギー電力への切り替えが完了する。2030年までには、世界での自社拠点の電力のうち75%を再生可能エネルギーに転換する予定。さらに、なるべく早い段階で100%達成を目指すと語った。
【参照ページ】DSM accelerates science based GHG emissions reduction target to 50% by 2030
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