三菱ケミカルホールディングスは、7月にも、ケミカルリサイクルやバイオ素材への転換を進める施策を複数発表した。
【参考】【日本】三菱ケミカル、バイオ素材や再生素材を急ピッチで強化。Muraのケミカルリサイクルも(2021年7月9日)
まず7月20日、同社傘下の三菱ケミカルとENEOSホールディングス傘下のENEOSは、三菱ケミカルの茨城事業所でプラスチックのケミカルリサイクル設備を建設すると発表。2023年度に油化を開始すると伝えた。ケミカルリサイクル技術では、6月に英Mura Technologyからライセンスを獲得しており、同設備に導入する。
ケミカルリサイクルを実施するための廃プラスチックの調達では、7月21日にリファインバースと契約を締結。リファインバースが、産業廃棄物や建設廃棄物等の幅広い対象から、ポリプロピレンやポリエチレンをはじめ、ポリスチレン、PET樹脂等の様々な種類の原料プラスチックを収集する。三菱ケミカルは2020年8月、リファインバースが行う第三社割当増資に際して出資している。
また8月2日には、植物由来原料を用いた透湿性フィルム「Green KTF」の販売を開始したと発表した。原料の約9割が天然物由来で、二酸化炭素排出量を30%削減できるという。
同社は、天然物由来の炭酸カルシウムと、石油由来のポリエチレンを主原料とする微多孔質のフィルム「KTF」を開発していたが、「Green KTF」では、石油由来のポリエチレンも、植物由来ポリエチレンに転換した。
【参照ページ】ENEOSと三菱ケミカル共同のプラスチック油化事業実施について
【参照ページ】ケミカルリサイクル原料プラスチックの調達について
【参照ページ】植物由来の透湿性フィルムの発売について
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