スウェーデン消費財大手エシティは7月16日、スコープ3を含むバリューチェーン全体での2050年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を宣言した。同社2018年、「2℃シナリオ」をベースに目標を設定し、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から承認を得ていたが、今回「1.5℃シナリオ」に厳格化する。
また同社は、2030年までにスコープ1、スコープ2排出量の2016年比35%削減も中間目標として設定。ただし、中間目標は、「well-below 2°Cシナリオ」がベース。SBTiは既に、「1.5℃シナリオ」シナリオしか受け付けないと表明しているため、承認から5年後の日までに再承認が必要となる。
【参考】【国際】SBTi、目標承認シナリオを「1.5℃目標」に限定。それ以外の承認企業は再承認必要(2021年7月23日)
さらに同社は、イノベーションからの売上額の50%以上を、環境・社会課題の改善の分野に投ずる「サステナブル・イノベーション」目標も設定。サステナブル・イノベーションの進捗状況は、過去3年のイノベーション全体からの売上比率で判断する。また労働安全衛生についても、2025年までに記録災害度数率(TRIR)を75%まで削減。責任ある調達は、同年までに95%まで引き上げる。
【参照ページ】Essity commits to net-zero greenhouse gas emissions by 2050
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