英サーキュラーエコノミー推進NGOのWRAP(Waste & Resources Action Programme)は7月20日、食品・小売業界での2030年までのサステナビリティ目標を定めた「コートールド・コミットメント2030」を発表した。
コートールド・コミットメントは、WRAPが2005年に始めた英国での老舗のイニシアチブで、食品関連企業の自発的な参加に基づく活動を展開している。第1弾は2005年から2009年、第2弾は2010年から2012年、第3弾は2013年から2015年、第4弾「が2016年から2025年までの目標を設定してきていた。今回の2025年までの第4弾期間の途中だが、一気に2030年目標を設定する形で、目標を今回改定した。
第4弾の「コートールド・コミットメント2025」には、英食品小売の90%以上の他、食品メーカー、ホテル、農業事業者、再流通事業者、慈善団体、業界団体、地方自治体等の企業が参画。したがって、今回のコートールド・コミットメント2030も、英国の食品関連業界に大きな影響力を及ぼすものとなる。
コートールド・コミットメント2030の内容は、
- 2030年までに、英国で消費される食品・飲料での二酸化炭素排出量の総量で2015年比50%削減
- 2030年までに、一人当たりの食品廃棄物を英国の2007年比で50%削減
- 英国および海外で調達する最も重要な原材料の調達先上位20地域で、持続可能な水管理を質と量の両面で達成。水安全保障の観点から「危険」とみなされる製品原材料の50%をカバー
この目標を達成すると、コートールド・コミットメント2025と比較して、コートールド・コミットメント2030では、英国の食品廃棄物がさらに80万t減少し、2030年には年間24億ポンド(19億食分)相当の食品を節約できる。
【参照ページ】WRAP’s food and drink industry agreement to halve greenhouse gas emissions by 2030
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