森林保護推進の国際NGO森林管理協議会(FSC)理事会は7月15日、インドネシアのパプア州と北マルク州でパーム油を生産する韓国大手コリンド・グループとの関係を断絶したと発表した。これにより、コリンドに付与されていたFSC認証ライセンスは2021年10月16日に停止されることが決まった。
同社に対しては、国産環境NGOのマイティ・アースが、FSCに対しコリンドのFSC認証撤回を申請。審議を得て、今回ついに取り消しが決まった。マイティ・アースによると、FSCの苦情処理委員会は、コリンドが過去5年間に3万ha以上の熱帯雨林を破壊し、FSC基準に反して先住民族の伝統的権利や人権を侵害してきたとことを認定したという。
今回の審査では、FSCとコリンドは2019年に同社が過去に起こした環境、社会的な悪影響の是正をするための措置で合意。その後、FSC理事会は、進捗状況を確認するため、期限が設けられた、信頼できる、独立性をもって検証されたプロセスを同社に要求。しかし、FSCとコリンドは独立した進捗検証の方法で合意できず、今回の関係断絶に至った。
コリンド側は、2020年に改善のコミットメントを発表しており、FSCは内容を歓迎している。そのため、コリンド側が、関係断絶解消のための正式な手続きを開始すれば、協議に応じるという。
【参照ページ】FSCがコリンドグループ(Korindo Group)との関係断絶を発表しました
【参照ページ】悪名高いパーム油・木材会社、コリンド社が森林管理協議会(FSC)から追放される
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