ボランタリー炭素市場拡大に関するタスクフォース(TSVCM)は7月8日、2021年末までに運営のガバナンス機関を創設すると発表した。今後、ガバナンス機関の人選に入る。
【参考】【国際】国際タスクフォースTSVCM、大規模な自発的炭素取引市場の創設を提言。マーク・カーニーが創設者(2021年1月29日)
【参考】【国際】自発的炭素市場拡大に関するタスクフォースTSVCM、方向性でパブコメ募集。日本企業メンバーはゼロ(2020年11月14日)
TSVCMは、元イングランド銀行総裁のマーク・カーニー国連気候アクション特使が主導し、2020年9月に発足。英スタンダードチャータードのグループCEOが委員長。国際金融協会(IIF)がスポンサーとなり、IIF会長も参画。元米証券取引委員会(SEC)委員で、法律事務所デービス・ポークのパートナーが実務をリードし、マッキンゼーが実務アドバイザーとして就任している。欧米、中国、インド等の企業がメンバー入りしているが、日本企業のメンバーはゼロ。
TSVCMは1月に今後の作業計画をまとめた報告書を発表し、その後パブリックコメントで、世界中の専門家から130以上のフィードバックを得た。フィードバックの中では、ガバナンス機関の設置が支持され、カーボンクレジットのインテグリティ基準となる「コア・カーボン・プリンシプル(CCP)」を策定についても賛同を得られた。
ガバナンス機関は、理事会、専門家委員会、事務局、加盟機関主導の諮問委員会で構成。NGO、投資家団体、業界団体、学識経験者、サプライヤー、バイヤー、投資家、市場仲介者等からの人選を予定している。
【参照ページ】Taskforce on Scaling Voluntary Carbon Markets Publishes Roadmap for Strengthening Market Integrity
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