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【EU】EU理事会、「グローバルにつながった欧州」構想を最終決定。中国に対抗

 EU上院の役割を担う加盟国閣僚級のEU理事会は7月12日、「グローバルにつながった欧州」構想の戦略を最終承認した。同構想は、2018年からEUで検討してきた「欧州とアジアをつなぐ」政策の最終的な方向性を示したもので、今後、具体的にEU外交の中に反映されてくる。

 今回示した戦略では、EUの経済成長、安全保障、新型コロナウイルス・パンデミックからの経済回復のためには、世界とつながる欧州の重要性を協調。「コネクティビティ」が向上すれば、バリューチェーンを多様化し、戦略的依存が実現すると提言。EUと同盟国の競争力を高めることができるとした。同戦略は、中国の「一帯一路」政策に対抗するため、欧州の価値観を対外的に広げていくものととらえられている。

 EU理事会は今回、欧州委員会とEU外務・安全保障政策上級代表(EU外相)に対し、EUのコネクティビティ目標を達成するため、加盟国政府、企業、金融機関、開発機関と連携することを重視。同時に、公平な競争環境を維持し、民間の投資意欲を高めるため、国際的な規範やスタンダードの確立が必要ともしている。そのため、インフラ整備と規制の双方での政策強化を提唱した。

 EU理事会は、「グローバルに接続された欧州」構想の実現のためには、志を同じくする国や地域とのコネクティビティ・パートナーシップも受容性にも触れている。具体的には日本とインド、ASEAN、米国の名前を挙げ、中国対抗を意識してみせた。

 今回の決定では、欧州委員会とEU外相に対し、2022年春までに新たな合同方針を発表することを命じている。内容には、具体的で影響力の大きいプロジェクトやアクションを世界規模で特定・実施するkとや、投資促進のための資金調達手法の提示、民間部門の動員、EUのグローバル・コネクティビティに関する活動の可視性を確保等がテーマとして盛り込まれる。

【参照ページ】A globally connected Europe: Council approves conclusions

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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