IT世界大手米IBMと独SAPは7月7日、製造業向けにPaaS(サービスとしての製品)ビジネスモデルに転換することを支援する新たなマネジメントツールを開発したと発表した。PaaSは、サーキュラーエコノミーへの転換が加速する中、大きな注目を集めてきている分野。
今回両社が開発したソフトウェア「IBM Cognitive Enterprise」は、PaaSビジネスモデル構築に求められる「アウトカム」をマネジメントするためのツール。SAPの業界アドバイザリーチーム「SAP Global Industry Advisory Council for Industrial Machinery & Components」も開発に協力した。
同ソフトウェアでは、商談から発注、計画から生産、注目から決済、アフターマーケットの4つの業務フローが管理できる。AIを活用したアウトカムの予測、業務に馴染むワークフロー、自然でデータ入力フォーマット等が特徴という。
IBM Institute for Business ValueとOxford Economicsが昨今実施した経営者500人へのインタビューによると、製造業の66%がPaaSビジネスモデルで収益シェアを拡大。事業成長率も製品販売が年2%なのに対し、サービス収入は年5%から10%が見通されている。さらにアウトカムを軸としたサービスモデルでは22%もの成長率が見込まれている。PaaSモデルのEBITマージンは、販売ビジネスに加えて3倍から7倍高いという。
【参照ページ】IBM and SAP Partnering to Help Industrial Manufacturers Thrive in the New Service-Based Economy
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