小売大手豪コールズは6月30日、新たなサステナビリティ戦略を発表。同社のオーストラリア内の小売2,500店舗以上で、使い捨てプラスチック食器の提供を中止すると発表した。FSC認証の木製カトラリーや紙皿への切り替え、再利用可能な選択肢等の提供等を通じ、使い捨てプラスチックの埋立処理を年間1500t削減する。今回のアクションは、同社の2大目標「Together to Zero」と「Better Together」を掲げた同社のサステナビリティ戦略の一環。
Together to Zeroでは、2025会計年度までに100%再生可能エネルギーへの切り替えを実施。2050年までにはスコープ3含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成する。
またサーキュラーエコノミーのアクションも強める。2025年までに、同社ブランドで100%リサイクル、再利用、堆肥化可能な包装・容器への切り替え、再生素材含有率50%の達成。全商品への豪政府リサイクルラベル「オーストラリアン・リサイクルリング・ラベル(ARL)」を表示し、不必要な使い捨てプラスチック包装・容器の段階的廃止等を進める。再生プラスチックでは、リサイクル推進豪REDcycle提供のものを同社小売全店で採用する。
さらに廃棄物ゼロ、飢餓ゼロにもコミット。2025年までには、埋立て廃棄を85%削減する他、売れ残りでまだ食べることのできる食品を、食料支援NGO豪SecondBiteやフードバンクに寄付する。
Better Togetherでは、サプライヤーや消費者と協働し、地域コミュニティの変革に取り組む。具体的には、従業員のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を促進し、アボリジニやトレス海峡諸島民等の原住民、サプライヤー、消費者等に機会を提供する。
また同社は、オーストラリア連邦政府の「健康的な食品パートナーシップ」が掲げる目標を達成するため、塩分、飽和脂肪酸、糖分等の栄養改善も目標に盛り込んだ。他にも、人工着色料・甘味料フリーの食品と飲料の提供、植物由来や代替たんぱく質商品の拡充、健康・ライフスタイル関連商品のマーケティングとイノベーション等に注力。嗜好品のアルコールやタバコでは、責任ある販売を行う。
同社はその他にも、農家やサプライヤーと協働し、パーム油、木材、紅茶、コーヒー、さとうきび、魚介類等で責任ある調達を実施。肉や卵では、動物福祉に配慮した調達を行う。さらに責任ある購買行動の促進のため、商品の環境インパクトを消費者に開示する。
【参照ページ】Coles Group releases its full Sustainability Strategy as single-use plastic tableware is removed from shelves
【画像】Coles
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