国連グローバル・コンパクト(UNGC)は6月22日、企業の腐敗行為防止に関するガイド「国連グローバル・コンパクト・腐敗防止集団的アクション・プレイブック」を発行した。同ガイドには、企業自身の努力だけでなく、政府関係者やNGOが企業の努力をサポートするためのアクションについても記載されている。
国連では、6月2日から4日まで国連腐敗特別総会(UNGASS)を初開催。同総会で開催されたマルチステークホルダー型のハイレベル会合には、BASF、ウクライナ腐敗防止庁、シーメンス、グローバル・コンパクト・ネットワーク・インド等も出席した。今回のガイドは、国連腐敗特別総会を踏まえて、発行された。
同ガイドは、企業が単体で腐敗行為を防止するだけでなく、構造的に確実なものとするため、パートナーを作って集団的に実践していくフレームワークを提示したもの。「準備」「発表」「策定」「導入」「評価」「スケール&持続」の6つのステップが掲げられ、潜在的なビジネスリスクを軽減する手法が整理された。
国連グローバル・コンパクトは、企業は従来国際や国内の法規制及びフレームワークへの対応として、企業内部の腐敗防止コンプライアンス・プログラムの開発と実践に重点を置いてきたが、集団的アクションを用いることで、既存の法規制を補完したり、規制が存在していないケースで有効な手法になりうると強調した。
【参照ページ】UN Global Compact releases guidance on how companies can fight corruption
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