米大手20社は6月16日、社会の構造的な課題を解決するため、アフリカ系米国人デザイナーのクリエティブを増やしていくため、教育、インターンシップ、キャリア支援等を実施していくイニシアチブを共同発足した。取引先ダイバーシティでは、アフリカ系米国人サプライヤーからの調達を増やす動きもある中、クリエイティブでも同様の動きが出てきた。
今回発足したイニシアチブは、「Diversity in Design(DID)」。参画企業は、リーバイ・ストラウス、ハーマンミラー、GAP、Adobe、Dropbox、ペンタグラム、2x4、Architecture + Information、Aruliden、Camron、Civilization、COLLINS、Fossil Group、fuseproject、Knoll、Stamen Design、Studio O+A、The Freeman Company、Wolff Olins、Work & Co。ハーマンミラーがイニシアチブ発足を主導した。アフリカ系米国人デザイナーもアドバイザーとして参加することとなった。
同イニシアチブは、建設、インテリア、家具、ファッション、ブランド、製品デザイン、テクノロジー等のデザイン全般。DIDによると、米労働力のうち12%がアフリカ系米国人であるにもかかわらず、フルタイムのデザイナーの比率は全体の5%に留まっているという。また米国でのデザイン系大学での生徒比率でもアフリカ系米国人は10%未満で、デザインの学位を提供している歴史的黒人大学(HBCUs)も100校以上のうち10社にも満たないという。
参画企業は、自社での実践及びパートナーシップ等を通じて、アフリカ系米国人デザイナーの育成のための機会提供や助成金での支援を行っていく。さらに、初年度に、アフリカ系米国人デザイン事務所等を活用することも宣言した。加えて、2022年に米デロイト市で、DID Design Fairを開催する。
【参照ページ】Diversity in Design
【参照ページ】Diversity in Design Collaborative to offer more opportunities for black creatives
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