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【国際】ペプシコ、廃ポテトチップスからサッカー場の人工芝資材を生産。UEFA財団と協働

 食品世界大手米ペプシコのスナック菓子ブランド「レイズ」とUEFA(欧州サッカー連盟)財団は6月24日、廃ポテトチップス袋をリサイクルし、サッカー場の人工芝生下地を生産するプログラム「Lay's RePlay」を開始すると発表した。2021年に南アフリカ、ロシア、ブラジル、トルコ、英国で新たなサッカー場が完成する。

 同プログラムは、人工芝メーカーGreenFieldsと協働。地域の廃棄ポテトチップス袋を回収、ペレットに転換し、100%リサイクル可能な人工芝生の下地「Ecocept」を生産する。同下地は、耐用年数10年間。ライフサイクル全体での二酸化炭素ネット排出量ゼロにもコミットする。これにより、サッカー場建設の環境インパクトを削減する。削減効果の検証は、英コンサルティングGood Businessが担当。二酸化炭素排出量の削減以外にも、マイクロプラスチック汚染、リサイクル可能な素材・芝生、生態系への影響、水消費量等が査定される。

 同時に同イニシアチブでは、社会的インパクトも考慮。サッカー場建設・維持メンテンナンス計画では、地域コミュニティを積極的に巻き込み、安全なスポーツフィールドへのアクセスと同時に社会・経済効果も最大化する。例えば、南アフリカでは、若者のエンパワーメント、インクルージョンの促進、社会的スキルの習得も運営計画に組み入れる。

 またペプシコは同日、2021年度の新興企業支援プログラム「ノースアメリカ・グリーンハウス・アクセラレーター」の受賞者を発表。プレシジョン・ヘルス人工知能(AI)開発LifeNomeが大賞を受賞した。獲得賞金は12万米ドル(約1,300万円)。同プログラムは、ファイナリストに選ばれた残りの9社に対しても、6ヵ月間の個別メンターを提供。各社に賞金2万米ドル(約220万円)も助成した。

 同プログラムは、ペプシコが2017年に欧州で開始。2018年秋からは北米での展開も初め、北米での第1回となる2019年受賞者は、小児肥満解決に向けた無糖飲料製造「Hapi Drinks」、2020年受賞者は、サツマイモ菓子製造Spudsyだった。

【参考】【北米】ペプシコの食品の新興企業支援プログラム、サツマイモ・チップスSpudsyが大賞。食品廃棄物削減 (2020年9月1日)

 ペプシコは、新型コロナウイルス・パンデミックで消費者の健康意識が高まっていることに着目。今年大賞を受賞したLifeNomeは、食品摂取での栄養や健康食品、サプリメント等の組み合わせについて、AIを用いたパーソナライズ型のレコメンデーションを提供する。

【参照ページ】From Packs To Pitches: Global Lay's® Replay Program Gives Packaging A New Purpose With Sustainable Football Pitches
【参照ページ】PepsiCo Awards $100,000 Grant to LifeNome as Winner of Fifth Annual Greenhouse Accelerator Program
【画像】PepsiCo

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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