中国教育部は5月20日、次世代テクノロジー人材の育成のため、科学技術重点大学を指定する「未来技術学部(未来技術学院)」政策を発表。今回、12大学に「未来技術学部」が設置された。
今回の政策は、今後10年から15年で最先端の破壊的イノベーション技術を創造するため、大学での研究・教育の強化を図るもの。すでに中国の大学の科学技術力は世界有数だが、中国政府はさらに中国の大学の強化に突き進む。これにより将来の発展をリードできる「メイド・イン・チャイナ」から「クリエイテッド・イン・チャイナ」への変革とアップグレードを促進するという。
今回指定された12大学は、北京大学、清華大学、北京航空航天大学、天津大学、東北大学、ハルビン工業大学、上海交通大学、東南大学、中国科学技術大学、華中科技大学、華南理工大学、西安交通大学。北京航空航天大学には「未来空天技術学部」が設置され、他の11大学には「未来技術学部」が置かれた。
12大学の学部には、「学際」「戦略」「フロンティア技術」のいずれかのテーマが設定されている。例えば、北京大学では生物薬学、華中科技大学では生物医学画像の分野で学際研究が、北京航空宇宙大学では航空宇宙という戦略分野の研究が設定。フロンティア技術では、中国科学技術大学の量子情報科学や、南東大学の知的知覚の分野が指定された。
指定された大学は、学生の学習成果、卒業後の進路等を経過観察し、学生の成長データベースを構築。教育内容やカリキュラム等を継続的に改善するため、定期的に教育部に報告する義務が課せられた。一方で、政府からは、手厚い政策優遇や資金を受けることができる。
【参照ページ】教育部办公厅关于公布首批未来技术学院名单的通知
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