環境情報開示を推進する国際NGOのCDPと議決権助言世界大手ISS傘下の気候変動アドバイザリーISS-Climateは5月、ファンドの気候変動インパクト格付「Climetrics」の最新結果を公表した。現在、Climeticsでは、世界約2万のファンドを毎月格付けし、無料で閲覧できるようにしている。
【参考】【EU】CDP、ISS-Ethix、Climate-KIC、ファンドの気候変動インパクト格付「Climetrics」発表(2017年7月22日)
【参考】【日本】CDPとISS-Climate、日本籍ファンドの気候変動格付「クライメトリクス」発表。国際平均上回る(2019年1月31日)
現在Climetricsが対象としているのは、約2万のファンドの運用資産総額は16.8兆ユーロ(約2,200兆円)。世界のファンド全体の運用資産の32%を占める。格付の手法は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に基づき、ファンドの投資ポートフォリオの企業のスコアから、ファンド全体のスコアを算出し、5段階評価で表示している。構成ポートフォリオのうち60%以上がスコアがついているファンドは、自動的に評価対象となる。
現在、5点評価のファンドは、約2万のファンドのうち1,454で7.3%。運用会社のうち5点評価のファンドを1つ以上運営しているところは122社で、全体に占める割合は6.4%だった。
日系の運用会社では、アセットマネジメントOneが14本、SOMPOアセットマネジメントが3本等。日本株を対象としたファンドで5点評価のファンドは、外資系の運用会社が多数運用している。
【参照ページ】The Climetrics rating lets investors find funds that support the transition to a low-carbon economy.
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