金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)は6月7日、TCFD最終報告書の改訂に関するパブリックコメントの募集を開始した。締切は7月7日まで。改訂では「指標と目標」に関する詳細化を図ろうとしている。
【参考】【国際】金融安定理事会のタスクフォース(TCFD)、気候変動関連財務情報開示の最終報告書を発表(2017年6月29日)
今回TCFDが発表したドミュメントは2つ。まず、「指標と目標」を中心としたTCFD最終報告書の改訂。スコープ3の排出量の重要性、融資カーボンフットプリントの算出手法、炭素関連資産のエネルギーセクターから他のセクターを含めたものへの拡大等を検討しているという。また、各国でカーボンニュートラルに向けた自主的削減目標が発表されていることを受け、事業国での削減ロードマップと企業や金融機関のトランジション・ロードマップの整合性に関しても情報開示を促したい考え。
もう一つは、機関投資家向けに投融資カーボンフットプリントでの指標と目標に関する補助ガイダンス案。補助ガイダンスは、参考資料の位置づけで、カーボンフットプリントの算出手法に悩んでいる機関投資家をサポートするものとなっている。すでに各機関が発行している算出メソドロジーを整理し、方向性を示している。
TCFDは、パブリックコメントの内容を受け、秋頃に最終発表をする計画。
【参照ページ】TCFD public consultation: June 7 – July 7, 2021
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