国連グローバル・コンパクト(UNGC)の「SDGsのためのCFOタスクフォース」は6月15日、グローバル企業58社のCEOが、2020年9月に策定した企業財務のためのSDGs投資原則「統合SDG投資・ファイナンスに関するCFO原則」に署名したと発表した。59社の時価総額合計は1.6兆米ドル(約115兆円)、年間のコーポレート投資額は14兆米ドル(約1,530兆円)に上る。
【参考】【国際】国連グローバル・コンパクトのCFOタスクフォース、企業財務のSDG原則発行。インパクト追求(2020年9月22日)
【参考】【国際】UNGC、SDGsのためのCFOタスクフォース発足。16社が創設メンバー。日本からも1社(2019年12月20日)
同原則は、全部で4条で構成。各条では、「SDGインパクトのためのセオリー・オブ・チェンジと測定」「SDGs戦略と投資と統合」「コーポレートSDGファイナンスの統合」「SDGコミュニケーションと報告の統合」の4つのテーマについて、具体的に実施すべき内容を定めた。今回58社は、同原則に署名し、SDGインパクトでのKPIを設定することにコミットした。今後、進捗状況の情報開示も行う。
同原則の共同議長は、エネルとピムコ。署名企業は、BASF、シュルンベルジェ、ブラスケム、フォード、タタ・スチール、ピエリ、ユニリーバ、ダノン、ABインベブ、テスコ、シノペック(中国石油化工集団)、エンジー、エンジー・インパクト、Eni、スナム、イベルドローラ、RWE、フィルメニッヒ、ベライゾン、ムーディーズ、ソシエテ・ジェネラル、中国の国家開発銀行、フェデレーテッド・ハーミーズ等。日本企業では、SOMPOアセットマネジメントのみ。
SDGインパクトの設定では、サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)やサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)、グリーンボンド等の活用する企業も多い。
【参照ページ】UN Global Compact CFO Taskforce commits to KPIs to drive private sector investment towards Sustainable Development Goals
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